パラサーフィン
パラサーフィン日本代表選手たちが中心となって開催している、今年で3回目となる『パラサーフィンJapan Open』を、人工波でサーフィンできる静波サーフスタジアムへ見に行ってきました。
パラサーフィンは障がいがあっても楽しむことができるサーフィンです。
競技としてのパラスポーツでは、異なった一人一人の障がいの種類・程度に対して、公平な勝負ができるよう可能な限り同程度の障がいで競技グループを分けて戦います(これを「クラス分け」といいます)。
パラサーフィンのクラス分けは以下の通りです。
①上肢に障がいがあり立って乗るクラスStand1
②下肢(膝下)に障がいがあり立って乗るクラスStand2
③下肢(膝上)または両下肢(膝下)に障がいがあり立って乗るクラスStand3
④下肢(膝上)または両下肢(膝下)に障がいがあり膝立ちでのるクラスKeel
⑤両下肢と体幹に障がいがあり座って乗るクラスSit
⑥両下肢と体幹に障がいがありサポートなしで横這いで乗るクラスProne1
⑦四肢と体幹に障がいがありサポートありで横這いで乗るクラスProne2
⑧視覚に障がいがあるクラスVision Impairment(程度により2クラスに分かれる)
年に一回アメリカのカリフォルニアで世界選手権が、世界各地で年に数回ツアー戦などが行われており、世界中にパラサーフィンを楽しんでいる選手たちがいます。
写真は、脊髄損傷により両下肢に麻痺のあるKeelクラスの選手で、板の上に膝立ちになりながらダイナミックなターンを決めているところです。この選手は、日本代表として何度も世界選手権に出場、また積極的に海外でのツアー戦にも参加しており、いつも笑顔で世界中の選手たちから慕われています。
皆さんも、ぜひ一度実際に自分の目でパラサーフィン選手たちのサーフィンを見てみることをお勧めします。選手一人一人が、それぞれの障がいに合わせた波の捉え方や乗り方・ボードなどを工夫しており、本当に驚くようなパフォーマンスを見ることができますよ!
これはアメリカのカリフォルニアで行われた2023年度の世界選手権、最終日の様子です。
医局